建物はいつまでも快適に使いたい。
そのためには適時適切なメンテナンスが必要。
建物は経年により劣化していくため、マンションの良好な居住環境を保持し、資産価値を維持していくためには、適時適切に修繕工事を行っていく必要があります。修繕工事には多額の費用がかかりますので、滞りなく実施していくためには、あらかじめ資金計画を立て、十分な修繕積立金を確保しておくことが必要です。
長期修繕計画は、
- いつ頃
- どの部位に
- どれぐらいの修繕工事費が必要か
を長期的な視野で見つめ、「月々に積み立てる修繕積立金の金額をどのように設定するか」を決定するものです。
必要な修繕工事費の算定は建築のみでなく、設備や外構(舗装やフェンス等)のほか、工事の設計・監理等にかかるコンサルタント費用にまで目をくばる必要があります。
創和三幸設計は、長期修繕計画作成ガイドライン(2008年6月 国土交通省公表)に倣った長期修繕計画をご提案いたします。
長期修繕計画の作成方法
長期修繕計画作成の主体はマンション管理組合(理事会)ですが、建築、外構、各種設備等の維持修繕のみならず、修繕積立金の資金運用に至るまで専門的な知識が必要とされますので、マンション管理組合の皆様(理事会、修繕委員会等)と打ち合わせを行いながら、創和三幸設計が長期修繕計画の作成をサポートします。
以下に、長期修繕計画策定・見直しの概要を説明します。
推定修繕工事項目
- 建物:屋根防水、床防水、外壁塗装等、鉄部塗装等、建具・金物等(サッシ、手すり等)、共用内部(管理室、集会室等の内装)
- 設備:給水、排水、ガス、空調・換気、電灯・動力、通信、消防用設備、エレベーター、機械式駐車場等
- 外構:舗装、フェンス、平面駐車場、自転車置場、その他屋外の構築物等
- 調査診断、設計・工事監理、長期修繕計画作成費用等
※マンションの規模、設備等の状況や経年、管理区分等により、多少内容が異なります。
※マンションの状況やご要望等必要に応じて、性能向上工事項目(耐震、省エネ、バリアフリー等)を設定します。
計画期間
既存マンションの場合は、大規模修繕(外壁塗装、屋上防水等)の周期が12年程度なので、これらの工事が2回含まれるよう、25年以上(25~30年程度)で設定します。
作成手順
長期修繕計画の作成手順は、概ね次のとおりです。
- 資料調査(竣工図、修繕履歴、管理規約、収支状況、既存の長期修繕計画等)
- 現況調査
- (必要により)区分所有者へのアンケート調査(劣化状況把握、性能向上要望等)
- 推定修繕工事項目、推定修繕工事費、周期等の設定
- 長期修繕計画とりまとめ(長期修繕計画表、収支予測、改定案等)
- 区分所有者への事前説明会
- 総会決議(長期修繕計画及び修繕積立金の額の見直し)
※マンションの状況やご要望等に応じて、管理諸経費等の削減提案を含めて資金計画のサポートをいたします。詳細はお見積りのご依頼の際にご相談ください。