表題の「その後」です。
結露や冷気に悩まされてきた居住者の方々の期待に対し、一般の大規模修繕工事ではあまり例のない対策工事を実施してきました。
室内側の躯体を露わにして不具合を補修し、薄すぎてあるべき効果を得られなかった断熱材から見直しました。
施工するにしても、新築当時のようなやりやすい環境ではありません。
最終段階における、内装の復旧工事と換気扇の更新です。
断熱性能をしっかり確保し、ヒートブリッジを無くします。
換気扇を更新することで結露しやすい部分の空気を循環できるようにします。
あとは、網戸を付けることもできず、周囲の断熱・結露水排出等問題の多かった縦軸回転窓を引き違い窓に更新します。
更新した窓には換気框を設けることで断熱性、遮音性に配慮しつつ、常時換気量を確保します。
サッシのガラスにはLow-Eペアガラスを採用して断熱性能を確保しつつ、ヒートブリッジとなり内部結露を発生するサッシ枠は樹脂カバー室内には流入しない納まりに配慮。
(これら高気密・高断熱サッシについては下記の物件で熟考を重ね、大きな成果を上げた実績があります!)
結露排水経路を工夫するとともに、埋め殺しとせざるを得ない既存サッシ枠廻りのシールもしっかりと打ち直すことで、既存枠に接する可能性のある結露排水、劣化に伴い侵入する可能性のある雨水にも対応しておきます。
これにより表面的なシール破断程度では漏水に至らない二重三重の準備をしておきます。
/佐藤