本日、本現場では管理組合様による足場解体前検査がありました。
これは、設計者の意図に施工者が応えた奮闘努力の結果を発注者に観ていただく最も重要な機会です。
管理組合様との打ち合わせで、机上で説明していたことを実際に観ていただき、詳細を説明します。
上記写真の場所では、原因不明の漏水を解決し、その原因と対策を現地で説明しています。
こだわりの納まり、苦労したポイント、前回との違いなど、説明したいことは山ほどあります。
写真にはありませんが、検査の後、管理組合様、管理会社様、施工者と打合せを行いました。
そこには、断熱工事を実施した住戸の居住者様もいらっしゃいます。
最近、すっかり気温も下がり、断熱工事の成果を試される時期になりました。
これまで、さまざまな対策を実施し、常に不満を口にされていた当該居住者様がこう発言されました。
「随分変わったと思います。昨年まではこの気温であればバスタオル数枚必要でした。」
つまり、窓開口部分の結露が酷いため、バスタオル数枚が濡れすぎて飽和し、交換しなければならないほどの結露が発生したということだということでした。
現在は、冷気や結露が明らかに改善されたとのことです。
これに対して、当方は説明しました。
「壁面、窓開口における結露が減ったということは、空気中の水分が多い状態で保持されます。」
「一部は換気扇の更新ほかの要因で改善しますが、その他の室は換気経路から外れているため、断熱性の低い部分での結露が発生しやすくなります。」
「その注意点について、早いうちに説明できればと考えております。」
しかし、改善の効果について率直な嬉しい感想を伺えたことは、現場の「締め」に対して励みになります。
あとはこのまま、「高品質」を「安全」に実現するだけです。
管理組合様、施工者と手を携えて、評価される結果に向けて頑張ります!
/佐藤稔