大規模修繕工事は「大規模」というだけあって、それなりの費用と期間を要して行われます。大規模修繕工事の進め方についてお伝えします。
マンション修繕工事の進め方について
大規模修繕工事のおおまかな流れは、診断・設計・工事です。まずは、建物がどのぐらい傷んでいるかを調査し、調査した結果をもとに工事内容を決めます。
そして、工事を始めるのが一般的なマンション修繕工事の進め方です。マンション修繕工事を実行するためには、専門的な知識が必要です。
大規模修繕工事の際に行われることが多い工事の内容
仮設工事および足場架設
大規模修繕工事に着工したら、最初に行われるのは「仮設工事および足場架設」です。仮設工事とは大規模修繕工事をスムーズに進めるにあたって、一時的に設置する設備や施設のことを言います。
仮設工事には「直接仮設工事」と「共通仮設工事」の2つがあります。
- 直接架設工事
直接仮設工事は、文字通り大規模修繕工事に直接関わる仮設工事のことを言います。建物の周りに足場を設置するのがメインで、その他にも飛散防止のメッシュシートや工事用具の落下を防ぐ防護柵などの設置も行います。
- 共通仮設工事
共通仮設工事は、大規模修繕工事には直接関係しない工事を行います。例えば、工事に必要な事務所や資材置き場、作業員のための仮設トイレや詰め所など、作業員や工事に間接的に関係する工事を行うのが共通仮設工事です。
下地補修およびシーリング工事
下地補修は、壁などを点検して補修が必要と判断された場合に行う工事のことです。欠陥やひび割れ、亀裂の補修および壁の洗浄が主な工事内容です。例えば、壁のひび割れなら発生した箇所や要因、ひびわれの大きさによって補修材を選択して使用します。
シーリング工事は、外壁に使用されているタイルのつなぎ目をシーリング材で埋めていく作業のことを言います。経年劣化によりつなぎ目に隙間ができると、そこから雨水などが入り込んでしまいます。シーリング材により隙間を埋めるだけでなく、伸縮性を確保することによって耐震性を高める効果も期待できます。
防水および外壁塗装工事
防水工事は、文字通り建物内への水の侵入を防ぐために行われる工事のことを言います。アスファルトや塗膜防水にシート防水などの工事を行い、水の侵入を防ぐことによって漏水による耐久性の低下を防ぎます。防水工事は、カビやダニの繁殖を防ぐことによる健康被害予防効果も期待できます。
外壁塗装工事も文字通り、外壁の塗装を塗り直す工事のことを言います。外観が良くなるだけでなく、使用する塗料によっては建物の耐久性を向上したり、断熱効果や遮熱効果による省エネ効果も期待できます。
一言に大規模修繕工事と言っても、このようにさまざまな工事を行っていることがわかります。建物によって工事内容は異なり、必要に応じて数多くの工事を一度の大規模修繕工事で実施することもあります。株式会社創和三幸設計は、これまで神奈川や横浜で公共工事や民間新築工事などに参画し、マンション大規模修繕工事・改修工事にも携わってきました。
マンション修繕工事をスムーズに進めるためには、様々な専門的な知識が必要になります。神奈川でマンション修繕工事をご検討でしたら、東京など神奈川エリアを対応としている株式会社創和三幸設計にご相談ください。調査から施工・完了後のアフターメンテナンスまでのコンサルティングをトータルサポートいたします。